地域のコミュニケーションの場、銭湯
お風呂の起源は、552年の飛鳥時代に、仏教が日本に伝来し、僧侶が身を清めるために寺院にお風呂を設置したことが始まりと言われている。鎌倉時代に入ると自宅にお風呂を設置している人が近所の人々などにお風呂をふるまうようになり、入浴後は宴などをして楽しく過ごしたようだ。江戸時代になると庶民の間にも広まり、明治時代には、当時湯に入るために必要な料金が一銭だったことから、「銭湯」と呼ばれるようになったと言われる。
江戸川区では、最盛期の昭和40年代には148軒あったが、家庭風呂の普及とともにその数は減少し、現在では、大田区に続いて2番目に多い28軒だ。サウナ、温泉、薬湯、露天風呂を設置する等、それぞれが工夫を凝らし、銭湯人気が再燃している。東京都公衆浴場業生活衛生同業組合江戸川区支部 支部長の鴫原(しぎはら)和行さんは、リラックスと地域のコミュニケーションの場として、これからも多くの人たちに活用してほしいと、銭湯活性化のために様々な取り組みをしている。
キャラクター「お湯の富士」
銭湯を盛り上げるにはキャラクターが必要と思い、近くの相撲部屋の力士が鴫原さん経営の第二寿湯に来たことに想を得て、お相撲さんと富士山をイメージした「お湯の富士」が誕生。
「銭湯まにゅある」
銭湯でのマナーや効果をまとめた「銭湯まにゅある」は、江戸川区役所 産業経済課1階にて配布されている。
「ぶらり 湯らり スタンプらり〜」
年に一回開催する秋のイベント。
区内銭湯を5か所まわるとお湯の富士のかわいいタオルが、
12か所まわるとTシャツがもらえる。
今年の開催は、9月1日〜12月17日。
入浴料は江戸川区では一律、大人(12才以上)520円、
小学生200円、未就学児100円。
江戸川区浴場組合発行の健康長寿入浴証をお持ちの方は250円、保護者同伴の小人(未就学児)2名までは無料。
銭湯はリラックス効果があります。ご近所のつながりを作り、昔のように地域で子どもたちを育てる習慣が戻って欲しい。子どもたち向けのイベントも企画しています。