東京都初!ラムサール条約登録湿地「葛西海浜公園」

葛西海浜公園は、全長約800mの二つの人工なぎさ(東さぎさ・西なぎさ)と、沖合約2キロメートルまで広がる海域からなる公園で、その面積はおよそ412ヘクタールに及ぶ。
この公園が誕生した背景には、東京湾の環境保全と自然回復の取り組みがある。昭和30年代中頃まで、葛西沖には広大な干潟が広がっており、漁業や海水浴、潮干狩りなどを楽しむ場として、海と人々の暮らしが深く関わっていた。
都市化により、東京湾で失われつつあった干潟を保全するため、海面を埋め立てて造られたのが、平成元年(1989年)に開園された葛西海浜公園だ。
西なぎさの砂浜では、潮干狩りや海辺でのレクリエーションが楽しめる一方、東なぎさは一般の立ち入りを禁止し、自然環境を保全する役割を担い、多くの野鳥や生きものの生命を支えている。

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東京都初!ラムサール条約登録湿地

毎年冬になると、スズガモやカンムリカイツブリなどたくさんの水鳥たちが葛西海浜公園にやってきます。これらの水鳥たちが生きていく上でとても重要な湿地であることが世界的に認められ、葛西海浜公園は平成30年(2018年)に東京都初の「ラムサール条約」に登録されました。たくさんの水鳥が生息できる湿地には、それだけたくさんの資源があるということ。水鳥だけでなく、水鳥たちが食べる魚や貝、それらを支える干潟や海などの環境全てを守っていく必要があります。
また、ラムサール条約にはただ湿地環境を守るだけでなく、そこから得られる恵みを持続的に活用する「ワイズユース」という考え方があります。葛西海浜公園西なぎさの干潟は自由に人が入り、潮干狩りや生きもの観察を楽しむことができます。冬には地域団体の方々が海苔を育て、昔ながらの海苔すきを体験できるイベントを開催しています。葛西海浜公園の豊かな海や干潟をみんなが楽しみ、学び、みんなで守っていくことが大切です。

葛西海浜公園パートナーズ
エリアマネージャー/パークレンジャー
木村 成美さん

ルールを守って楽しんで!
葛西海浜公園では、安全に、そして豊かな海を守るために、ひがたあそびブックをWebサイト上にて紹介している。

ラムサール条約登録を記念する石碑。

葛西海浜公園

東京都江戸川区臨海町6丁目
東京都江戸川区臨海町6丁目地先
連絡先 : 03-5696-4741(葛西海浜公園事務所)
開園時間 : 9:00~17:00(時季により延長)

アクセス

JR京葉線 葛西臨海公園駅下車 徒歩11分
水上バス 両国・お台場海浜公園から葛西臨海公園下船
・東京メトロ東西線 西葛西駅から都営バス路線「西葛20乙」
・都営地下鉄新宿線 一之江、東京メトロ東西線 葛西駅から
「臨海28」葛西臨海公園駅前下車
有料駐車場 有り(葛西臨海公園の施設内)

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