『魔女の宅急便』をはじめ、数々の児童文学作品を作り出し、今や世界的な作家である角野栄子さん。3歳から23歳までを江戸川区の北小岩で過ごし、その当時の風景や遊んだ経験は、作品にも大きな影響を与えたと言われている。
昨年11月江戸川区のなぎさ公園の高台にオープンした「魔法の文学館」は、角野栄子さんの世界観と児童文学の魅力を楽しめる施設。館内は、角野栄子さんの著書ほか、角野さんが選書した子どもから大人まで楽しめる本が約10000冊取り揃えられ、また、角野さんの代表作のキャラクターたちが壁一面に映し出されるプロジェクションマッピングや4面映像ショー「黒猫シアター」などもあり、エンタテインメント的な要素も満載だ。
副館長の中山三善さんは、「当館は図書館と博物館の両方の要素を持っているのが特徴。まだ本を読めない小さいお子さんにもシアターなどでキャラクターに興味をもち、児童文学に親しむきっかけを作っています。」と話す。
オープンして5か月経った現在、全国からの多くの訪問者で賑わっている。
角野栄子さんの大ファンで栄子さんの本は全部持っています。
アトリエが観たくて来ました。
ご夫婦で八王子から来場した70代の奥さん
栄子さんの自伝とファッションも大好き。世界各地から集めた魔女人形コレクションの企画展が良かった。館内が美しくてわくわくしています。
埼玉県から来場した60代、40代の母娘親子
娘が夢中になっていろいろなコーナーで本を楽しんでいます。
4歳のお嬢さんに読み聞かせをする30代のお母さん
司書 河野唯里さん
副館長 中山三善さん
『魔女の宅急便』は16カ国で翻訳されており、様々なキキがいます。アニメチックな「キキ」や、いかにも魔女っぽい「キキ」・・・館内では世界各地の「キキ」をご紹介しています。
魔法の文学館
江戸川区で一番標高が高いところに傾斜を活かして建てられた魔法の文学館。
建築家の隈研吾氏によって設計された。「フラワールーフ」と名付けられた屋根は、花びらが広がるようなデザインになっている。
なぎさ公園内
03-6661-3911