2人目は、「子どもからお年寄りまで、誰もが楽しく暮らすことが生きがいです」と話す「清新町二丁目さざなみ会」の会長、赤羽根智英子さんです。地元のみなさんから信頼され、頼りにされている赤羽根さんの地域を想う気持ちと活動のパワーの源とは?
Profile
葛飾区四つ木出身、江戸川区在住。PTA役員、民生委員などの活動を経て、現在、なごみの家のサポーターとして、地域のみなさんの生活に寄り添う。なごみの家は東京福祉専門学校内にあるため、専門学校の学生とともに、子どもたちや、お年寄りに向けたイベントなども企画する。
「困っている人を放っておけない。
誰もが楽しく暮らせる社会を」
清新町コミュニティ会館のレクリェーションホールで明るく迎えてくれたのは、「清新町二丁目さざなみ会」の会長、赤羽根智英子さん。姿勢の良さが印象的だ。
毎週日曜日の「リズム運動」は、さざなみ会の活動として定着し、赤羽根さんを筆頭に、メンバーは和気あいあいと楽しんでいる。
姉御肌タイプで笑顔が魅力の赤羽根さん。「困っている子は放っておけない。〝おせっかい〟は子どものころからだった」と語る。
赤羽根さんがPTA活動にも熱心に取り組み、自治会からも「力を貸してほしい」と声がかかる。そして4年間、地元清新町二丁目自治会長を務めた。60歳になった時、「老人クラブくすのきさざなみ会」に入会し、64歳で会長を任され、現在に至る。
民生・児童委員も15年間務め、多くの人たちの相談役として頼りにされた。退任後は、江戸川総合人生大学に推薦入学し、地域デザイン学部江戸川まちづくり学科で勉強。入学祝に長女からパソコンをプレゼントされたことが嬉しくて、早々にパソコン教室に通いはじめ、70歳のときには、ワード、エクセルとも中級レベルまで到達したという。
他にも、区から、近隣小学校の「すくすくスクール」のマネージャーを発足当初より依頼され 、子どもたちのために、盆踊り教室や、学校の花壇整備等、地元の仲間と共に活動している。
また、「子どもからお年寄りまでが気軽に立ち寄れる『なごみの家』を、清新地区にも作ってほしい」と区長に相談。その思いが叶い、現在は、なごみの家のサポーターとして地域の子どもたちや、お年寄りを支えている。「食堂カフェにくる子どもたちの成長していく姿や、元気に体操や手芸を楽しむお年寄りの姿を見ることが何よりうれしい」と赤羽根さん。
「最近気になるのは、コロナ禍で、杖を突いているお年寄りをよく見かけるようになったこと」。一人で歩くお年寄りを見かけると、真っ先に、「なごみの家を知ってますか? 見守りキーホルダーがもらえますよ」と声をかける。
赤羽根さんは、誰にでも声をかけ、あいさつするようにしている。「困っている人が元気になる。お年寄りが元気でいる。誰もが楽しく暮らすこと。それが私の生きがいと財産です」と笑う。
赤羽根さんは、2019年に江戸川区で最も貴重な区政功労賞を受賞している。赤羽根さんのまわりに、たくさんの人が集まっているのは、人を思いやる愛情の深さと行動力の高さだと実感した。
【なごみの家】は江戸川区内に9か所あります。あなたの家の近くにも!
「なごみの家」HP
「くすのきクラブ」HP
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e039/kenko/fukushikaigo/jukunen/senior/kusunoki/gaiyo.html
※くすのきクラブは江戸川区内に195か所あります